USB-MIDIに挑戦
25/5/28
執筆者:
まずはMIDIインターフェースを作る

昔から挑戦したいと思っていたUSB接続のMIDI機器開発。
USBのCommunication Device ClassはSTマイクロのSTM32シリーズで開発実績がありますが、USB-MIDIってどうするんだろう??
ん〜年間そう思いながら中々踏み出せなかったのですが、会社勤めを辞めて時間ができたことと、今後の開発実績も作らなきゃというわずかな焦り(笑)から、本格的に調査を始めました。
USB-MIDIでの決まりはUSB-IFがUSB Device Class Definition for MIDI Devicesというものを出しています。
UARTベースのMIDIとは違い、MIDIパケットとしてデータのやり取りをするので、システム・エクスクルーシブ以外の標準的なデータ処理はかなり楽です。
USBのベースとしてはHIDクラスということもわかり、STマイクロがSTM32用MIDIドライバのソースコードを配布していることもわかりました!
ここまでわかれば、あとは製品のアイデアです。
まず思いつくのは、MIDIインターフェースです。
市販で安いものはたくさんありますが、そういうは大抵USBでMIDIを扱うというのが主流です。
今回やってみたいと思ったのは、メルカリで手に入れたローランドのSC-88Proというハードウェア音源を
Macの自作Standard MIDI File再生アプリで再生する
iOSの自作Standard MIDI File再生アプリで再生する
FANTOMでもSC-88Proの音を鳴らしたい
というもの。
SC-88ProはMIDI端子と古のRS232/422を備えています。
1を実現するにはUSB-MIDIインターフェースが必要です。
2を実現するにはBluetooth-MIDIインターフェースが必要です。
3はMIDIケーブルを繋げばいいだけです。
1と2は市販品があります。
でも、これらを同時に実現するには、MIDI信号のミキシング(MIDIマージ)が必要で、ミキシングした信号をSC-88Proに送る必要があります。
USB-MIDIだけではなく、MIDIマージやルーティングできると便利!
似たような海外製品はありますが、価格的には勝てそう!?
まずは手作りで作ってみました。
こちらに製作記を書きました。
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